【スマートTVでコードカット】アメリカにおける駐在員のテレビ事情【アンテナでの地上波視聴】
前回の生活カテゴリーの投稿では、海外赴任時の、家具の発送や調達について、述べました。
<参考記事>
【航空便・船便】海外駐在時の家具の発送と調達【タグセールがおすすめ】
今回は、アメリカにおける、駐在員のテレビ事情について、語りたいと思います。
米国赴任後、家具やテレビの備え付けられた、短期アパートメントから、長期住宅に引っ越すと、家具の配送・調達の段取りに加え、テレビをどうするかとの問題に直面します。
アメリカでは、日本と異なり、住宅にテレビアンテナが設置されていないことが一般的で、購入したテレビを、すぐにアンテナに接続し、視聴するという訳にはいきません。テレビそのものには、チューナーなどが内蔵されておらず、大きなPCモニター程度の位置付けで、最新版でなければ、比較的安価に購入することができるものの、番組を視聴するためには、追加的な手続きが必要となります。
伝統的には、ケーブルテレビでの視聴が主な手法で、ケーブルテレビ会社と契約し、器具の設置工事をすることで、NBCなどの3大ネットワークのみならず、様々なプログラムが視聴できるようになります。後ほど紹介する、「テレビジャパン」もセットにすると、月額100ドルほどの負担となるようです。
一方、近年、急速に普及しているのが、スマートTVという、インターネットに接続できるテレビを購入し、ストリーミング配信で、テレビを見る方法です。ケーブルテレビと比較すると、割安な料金で済むため、ケーブルテレビの契約を解除する「コードカッティング」が、当地での大きなムーブメントとなっています。
僕も、当地でメジャーな ”Roku” という、ストリーミングシステムが内蔵された スマートTVを購入することとしました。Amzonなどとも迷った挙句、Best Buyのオンラインで、TCLの49インチ Roku TV を、200ドル強で購入しました。Best Buyのオンラインは、店舗より安く商品が販売されているうえ、注文後1時間ほどで、近隣店舗で商品をPick upできるので、非常に便利です。
スマートTVを購入し、家のWifiに接続して、クレジットカード情報などを登録することで、TV上で、好みのプログラムをサブスクリプションすることができます。僕の家では、Sling TVの”Sling Orange”と呼ばれるパッケージや、Disneyの子供向けチャンネル、YouTubeの有料プログラムなどを、サブスクしています。また、Amazon Primeに加入済であれば、スマート TVでもPrime Videoを見ることができます。
当地で、スマートTVに移行してからは、番組表に基づき、その時放映している番組を見るという習慣はなくなり、見たい番組を、適宜ストリーミングして見るとの行動パターンとなっています。例えば、子供たちは、Amazon Primeでは、Sponge Bobやレゴニンジャゴー、Disneyチャンネルでは、ミッキーのクラブハウス、YouTubeでは、英語版ドラえもんやPeppa Pigなどを、見たい時に見る、という具合です。スポーツイベントやBreaking Newsなど、その瞬間に見ることに価値があるプログラム以外は、今後、ますます番組表の概念が、薄れていくように感じます。
また、駐在員やその家族は、日本のテレビ番組を見られる環境を整えている人も多いです。有名なのが、「テレビジャパン」で、ケーブルテレビを通じて、契約することができます。また、「スリングボックス」という器具を、日本の実家などのテレビに、あらかじめセットしておくと、インターネット経由で、日本番組を当地で見ることができます。僕は、特段、日本のテレビのセッティングはしていませんが、興味のある方は、試す価値があると思います。
最後に、ケーブルテレビなどを通さずに、NBCなどの地上波を見る方法を、紹介したいと思います。
Roku TVなどの、スマートTVにもアンテナ端子があり、そこに、Amazonなどで30ドル程度で購入できる、薄型の室内アンテナを接続すると、簡単に、地上波を視聴することができます。YouTubeで ”roku tv antenna” などで検索すると、接続方法を丁寧に解説してくれる動画が、沢山アップされています。もはや、ストリーミングサービスと地上波アンテナがあれば十分との考えもあり、ますます「コードカッティング」が進んでしまうように、感じます。
さて、次回は、アメリカにおける、ハロウィンやサンクスギビングについて、語りたいと思います。