【WCT】ニューヨークでサーフィン【海水浴】
NYでのサーフィンは、実は、最高です。
もちろん、サーフトリップの目的地としてではなく、都会で働くサーファーの、日常のサーフィンライフの場として。海へのアクセスを考えると、東京人にとっての、千葉や湘南を超える部分もあるかも知れません。NYに到着してから、今に至るまでの、僕の紆余曲折を語りたいと思います。
<参考記事>ニューヨークで波に乗るということ
NY赴任を告げられる少し前、オーストラリア出張がありました。東海岸の都市に滞在し、綺麗な街並みを見ながら、「豪州への異動も悪くないな。」と夢想しました。そして、NYです。
少し頭が混乱しました。でも、思い起こせば、数年前にWCTが開催され、ボビー・マルティネスのコメントがクローズアップされたではありませんか。また、同時多発テロの際、海からマンハッタンの煙が見えたとも聞きます。まずは、WCTが開催されたという、ロングビーチを目指すことにしました。
問題は、NY到着後、短期アパートメントに住んでいる間は、車も無く、海へのアクセスが困難な点です。少し調べてみると、マンハッタンのターミナル駅のひとつ、Pennsylvania Stationからロングビーチまで、電車で行けることが判明しました。7月の週末のある日、まずはボードを持たない身軽な恰好で、Penn Stationから視察に旅立ちました。
1時間弱の乗車時間で、途中駅からは、次々と海水浴らしき人たちが乗り込んで来ます。砂浜でくつろぐための、折り畳み椅子を持ち込むのが、流行りの様です。電車はどんどん混雑模様となり、終着駅Long Beachに着くや、電車から吐き出された大量の人が、ビーチに押し寄せました。
驚いたのは、ビーチの混雑ぶりです。ロングビーチの名に恥じない、果てしなく続く砂浜の、目に見える範囲全てが、人で覆いつくされていました。NYの海水浴は、こんなにもメジャーだったのかと。さらに驚いたのは、木製Boardwalkから、砂浜に降りるのに$15も徴収されたことです。
水際に目を凝らすと、一部はサーフエリアとなっているようで、何人ものサーファーが、夏特有のパワーない風波を楽しんでいました。大会用のテントが張ってある場所もあり、うまいサーファーたちが、競い合っていました。
やはり、NYでサーフィンは出来るのです。NY人も海が大好きなのです。幸せな気分で、帰路の電車に乗り込みました。赤く日焼けした、同じく幸せそうなアメリカ人たちと一緒に。
ただ、同時に、繁忙期の混雑した電車でサーフィンに行くのは無理があることも悟りました。こうして、梱包された僕のサーフボードたちが、再び日の目を見るには、2カ月の時を要しました。