【失敗談あり】アメリカ駐在員の駐車事情【マンハッタンではSpotHeroが便利】
前回の車カテゴリーの投稿では、1年に1回のCar Inspectionと、2年に1回のナンバー登録の更新について、述べました。
＜参考記事＞
【Car Inspectionとナンバー登録更新を忘れずに】アメリカでの車事情④【Photo Inspectionは別物】
今回は、NYの駐車事情について、語りたいと思います。
まず、自らの家における駐車場所ですが、車購入時、日本のように「車庫証明」を求められることはなく、家の敷地内や、近くの路上など、比較的自由に、駐車することができます。
NY郊外の一軒家やデュプレックスであれば、物件自体にシャッター付きの車庫が付いていることが多いものの、車庫に入れるのは、暴風雨や雪などの悪天候に限り、普段は、敷地内の空きスペースや、前面道路に停めることも、珍しくありません。また、車庫が狭いことも多く、3列シートのSUVやミニバンなど、車幅のある車は、車庫入れが難しいケースもあります。
＜参考記事＞【地下室とガレージ】ニューヨーク郊外物件の選び方⑤【LINEアルバムの活用】
前面道路や近所の道路に車を停める際には、駐車条件を記した標識に注意してください。”No Parking Anytime” となっていれば、駐車不可なのは明らかですが、曜日や時間で駐車条件を細かく指定するケースもあります。道路清掃のスケジュールから、路肩をクリアにする必要があるケースが多いのですが、僕は、かつてカルフォルニアのLA Countyに住んでいた時、大失敗をしました。家の前面道路に駐車したまま、数週間ほど一時帰国してしまい、戻って来た時には、レッカー移動された後でした。行政への罰金支払いにくわえ、民間のTowing Companyへの手数料支払いで、合計1,000ドル近くを、泣く泣く支出した記憶があります。
また、Orange Countyに住んでいた時は、車上荒らしにあい、何故か、標準装備のリアスピーカーだけが盗られました。NY郊外は、比較的治安は良いものの、盗難や車上荒らしの話も聞きますので、可能であれば、家の敷地内に駐車し、かつ、面倒でも毎回施錠することを、お勧めします。
次に、出先での駐車方法について、路上駐車、コインパーキング、有料駐車場などがあります。
路上駐車は、先ほどの道路標識にくわえ、消火栓の前後15 Feet（約4.5メートル）は駐車禁止となっていることに、留意が必要です。人気の観光地などは、びっしりと路上駐車されているのですが、空いているスポットには、大概、消火栓があります。不自然に空いている箇所があれば、標識や消火栓の存在、縁石の色、出入口を塞がないかなど、注意深く確認すべきです。
路上駐車が一般的なこともあり、アメリカ人のParallel Parking（縦列駐車）スキルは、総じて高いです。かなりタイトなスペースにも、停めてくるので、自らが前後に詰めすぎていると、後で出られなくなるリスクが高まりますので、余裕をもったスペースに駐車することをお勧めします。
コインパーキングは、Quarter（25セントコイン）を用いる形式が大多数です。Quarterを事前に沢山用意することに加え、しっかりと標識を確認することが重要で、コインパーキングでも、上限時間が決まっていたり、駐車不可の時間帯があったりします。また、逆に、日曜日には無料で駐車可能、というケースもあります。
最後に、有料駐車場について、語りたいと思います。例えば、NY郊外の自宅から、マンハッタンに、車で遊びに行く際、マンハッタン内では、路上駐車できるスポットが限られ、有料駐車場を利用することが多いと思います。街中には、沢山の有料駐車場があり、1時間〇〇ドルとの看板が出ていますが、予約なしで入ると、様々な加算料金で高額になることが多いです。
このような時に活躍するのが、”SpotHero”という、ユーザー需要と、空き駐車場をマッチングさせる、駐車場予約サイトです。マンハッタンの中にも、SpotHeroに登録している駐車場が無数にあります。SUVやミニバンにはOversize Feeが課されることが多いものの、予約なしで行くよりは、大幅に安くなります。
僕は、このSpotHeroを知人から教えて貰ったのですが、その知人は、マンハッタンの予約なしでの駐車料金に驚き、駐車場の係員に「安い方法はないのか？」と聞いたところ、「20ドルで良い情報を教えてやる」と言われた末、聞き出した情報とのことです。ちなみに、その知人は、20ドルを10ドルに値切ったそうですが、なんともアメリカらしいエピソードでした。
さて、次回は、アメリカの車事情についての、まとめ記事を記載したいと思います。
