【Car Inspectionとナンバー登録更新を忘れずに】アメリカでの車事情④【Photo Inspectionは別物】
前回の車カテゴリーの投稿では、NY郊外の車所有者には必須のE-ZPassと、日本のJAFに相当するAAAについて、語りました。
<参考記事>
【NY郊外はE-ZPass必須】アメリカでの車事情③【AAAへの加入】
今回は、アメリカにおける、車検とナンバープレート更新について、語りたいと思います。
日本では、新車購入後、初回車検は3年目、それ以降は2年ごとに、車検が必要です。僕は、日本でも車を所有していたのですが、車検は結構面倒な作業で、ディーラーと、作業日程や代車の手配を調整することに加え、金額面でも、修理や交換の要否に応じて、15万円程度、支出していた記憶があります。そのため、車検費用を極力抑えるべく、自ら運輸局に出向き、ユーザー車検を行ったこともありました。
一方、当地での車検は、”Car Inspection” と呼ばれ、頻度は年1回となるものの、検査自体は、日本と比較して、大幅に簡素化されたものになります。フロントガラスの、運転席側の下方に、Car Inspectionの期限を示すステッカーが貼ってあり、対象月の数字に穴が開けられているので、そこで示されている月までに、自動車整備工場に車を持ち込み、点検作業を受ければ、ステッカーを更新してもらえます。僕は、Elmsfordにある、日系の自動車整備工場 ”SATO AUTO” に、電話で事前予約のうえ、検査してもらっていますが、作業時間自体は、40分程度です。Car Inspectionと同時に、オイル交換を頼んでも、合計80ドルほどの支払いで、日本の車検と比べると、大幅に安い印象です。
少し話は変わりますが、”Car Inspection” とまぎらわしい別物で、”Photo Inspection” というものがあります。これは、自動車保険に加入する際、保険会社から、車両状況を確認するため、外観写真の提出が求められるものです。初回車検の”Car Inspection” については、車購入時に、販売店で対応してもらえるものの、”Photo Inspection” は、自ら対応する必要があります。僕は、保険会社から指定された、いくつかの候補の中から、近所のガソリンスタンドに併設する整備工場に行きました。作業自体は10分程で終了し、支払いも特段不要で、写真送付も、保険会社との間で、直接実施してもらえました。
さらなる留意点として、フロントガラスの車検ステッカーのとなりに、ナンバープレート登録のステッカーも添付されており、こちらは、2年に一回手続きが必要です。車購入時に登録したナンバーについて、2年ごとに、更新料をDMV (Department of Motor Vehicle) に支払う必要があります。更新日の2カ月前までに、DMVから更新通知の手紙が届くため、チェック同封のうえ、返送します。その後、更新日までに、新しいステッカーが郵送されるため、フロントガラスの旧ステッカーを、自ら張替えます。
フロントガラスに添付される2つのステッカーのうち、更新を失念するリスクが、より高いのは、自ら、期限までに行動する必要のある、Car Inspectionです。僕の知人は、日本に帰国する直前、車を駐車中に、巡回中の警察官から、Car Inspection更新漏れによる、罰金通知をもらいましたので、毎年のInspectionを忘れないようにしてください。
最後に、Car Inspectionやナンバー登録のように、フロントガラスに添付する必要はないものの、運転中、常に携帯が必要なものとして、自動車保険の ”Insurance Identification Card” があります。事故を起こしてしまった時、必要なのはもちろんですが、例えば、警官に停められた際に、提示を求められることもあります。毎年、自動車保険更新の都度、新しいカードが送られてきますので、車内に保管することを、忘れないようにしてください。
さて、次回は、NYにおける、駐車事情を、語りたいと思います。