【NY郊外】ケンシコダムと同時多発テロモニュメント【9/11の記憶】

前回の生活カテゴリーの投稿では、テニスのUS OpenとNY Openについて、語りました。

<参考記事>
【US OpenとNY Open】アメリカNYでのスポーツ観戦【フェデラーとセリーナ】

今回は、Westchesterの都市White Plainsから少し北上したところにある、Kensico Dam Plazaと、世界同時多発テロのモニュメントについて語りたいと思います。

ケンシコダムは、1900年代前半に完成した、石を積み上げて製作された貯水ダムで、高さ約100メートル、横幅約550メートルの、巨大な建造物です。Bronx River Highwayを、White Plainsから5分ほど北上したところに存在し、ダムが視界に入ってくると、あまりの巨大さに圧倒されます。

ダムの下部は、公園として整備されており、遊具のみならず、芝生が整備された広場や、石造りのダムの基盤部を、自由に楽しむことができます。また、ダムの両脇には、ダム上部に通じる階段が設置されており、そこを上った先には、貯水湖Kensico Reservoirが広がり、ダム反対側への通路を通り抜けることができます。100メートルもの高さのあるダムなので、上部から見る景色には、少し足がすくんでしまいます。

また、車で2~3分ほどの近場に、”Cranberry Lake Loop” という、ハイキングコースがあり、アプリ”AllTrails” などを利用して散策することを、おすすめします。コースの大部分は、高低差なくEasyなのですが、一部、採石場(Quarry)となっており、岩場を上り下りするスリリングな箇所もあり、家族で楽しむことができます。

<参考記事>【NY郊外】アメリカでの公園・ハイキング事情【恐怖のハイキングコースWhite Shore and Long Path Loop Trail】

Kensico Dam Plazaでは、冬場には、”Winter Wonderland”という、簡易遊園地やサーカス小屋が設置されるイベントがあります。僕の子供たちは、メリーゴーランドや観覧車などを楽しみ、サーカスを鑑賞し、屋外のスケートリンクで滑ったうえ、売店でCotton Candyなどをを買って、かなり満喫していました。

さて、少し寂しい話となってしまいますが、Kensico Damに向かって右手の奥に、”The Rising” という、世界同時多発テロの犠牲者を追悼するモニュメントがあります。このモニュメントは、同時多発テロから5年後の2006年9月11日に建立され、Westchester居住者で犠牲となってしまった方々の名前が、刻まれています。

その中には、日本人と思われる方々の名前も多数あります。およそ20年前のあの日、今の僕たちと同じように、NY郊外のWestchesterに家族と住み、早朝に自宅を出て、ダウンタウンの職場に出勤し、あの痛ましいテロに遭遇してしまった、多くの日本人がいたという事実に、胸が張り裂ける気持ちになります。

同時に、僕の子供たちにとっては、生まれる遥か前の出来事であり、若手社会人にとっても、自らの記憶には残っていないであろう、歴史上の話となってしまっていることに、複雑な気持ちになりました。僕は、あの日、カルフォルニアのOrange Countyにおり、いつも通り、朝一で海に向かったものの、何かおかしな雰囲気を察し、テレビをつけたところ、大きな騒ぎとなっていました。当時は、情報が混乱しており、まだ数機の飛行機が上空におり、サンオノフレ原子力発電所に向かっているとの、報道もありました。

20年の時を経て、NYに駐在していることに、不思議な縁を感じます。YouTubeなどで、当時の映像を見ると、World Trade Center向かいの、HiltonホテルやCentury 21が、ビル崩落の影響で埃だらけになっているのが確認できるのですが、それらが、いまでも健在に営業していることに、敬意を表せざるを得ません。二度とあのような惨事が起きないことを、心から願います。

さて、次回の生活カテゴリーの投稿では、生活の必需品、スマートフォン事情について、語りたいと思います。

<次回記事>
【SIMフリーのスマートフォン必須】アメリカ駐在員の携帯電話事情【固定電話は不要】

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