【駐在員家族】ニューヨーク郊外物件の選び方②【日系不動産仲介業者のコツ】
前回は、物件選びの際の、水害リスクや管理形態のポイントを述べました。今回は、物件の設備について語る予定でしたが、その前に、不動産仲介業者について、少し触れておきたいと思います。
<参考記事>【駐在員家族】ニューヨーク郊外物件の選び方①【水害リスク】
僕の場合、NY赴任が内定すると、何社かの日系不動産仲介業者にメールし、家族構成や、ベッドルーム数、一軒家・デュプレックス・アパートメントの希望、エリア、凡その予算などを伝えました。加えて、赴任直後に住むことになる、短期アパートメントについても、同時に、斡旋をお願いしました。その結果、仲介業者の中で、最初に返信をくれた、リダックを起用することとしました。
僕は、特に深く考えることなく、日系不動産仲介業者を起用したのですが、金銭的に見れば、必ずしも、それがベストだったとは限りません。Westchesterの一軒家だと、日系業者の多くでは、仲介手数料5,000ドル程度が生じる一方、米系の仲介業者であれば、仲介手数料は大幅に安くなるようです。また、管理会社が直接募集しているアパートメント等であれば、そもそも、仲介手数料が掛かることもありません。日本からでも、Zillowなどの不動産サイトで、容易に賃貸物件を探すことができ、賃料相場も見ることができますので、チャレンジする価値はあるかと思います。
日系業者を起用するメリットとしては、空港到着後の短期アパートメントまでの移動手配、長期住宅の見学、賃貸借契約のアドバイス、そして、長期住宅へのリムジンサービスと、一連の流れが、日本語環境で完結でき、かつ、非常にスムーズになるという点が、挙げられます。当地での長期物件探しに、根気よく付き合ってくれるのもメリットで、米系業者の場合、手数料の少ない賃貸斡旋には、それほど時間を費やしてくれないとも聞きます。また、マーケットに出ていない、日系不動産業者の「管理物件」を紹介してもらえることや、赴任直後はドル資金が限定的な中で、契約に伴う比較的多額の初期費用を、立替払いしてくれるのも、大きなメリットかと思います。
僕の周りには、日系業者を利用したものの、極力コスト削減努力した人と、逆に、徹底的に活用した人がいます。コスト削減組は、赴任直後に出張等もあり、短期アパートメントは割に合わないと判断し、長期住宅の候補地であったRyeに、Airbnbを確保し、数千ドルを浮かせたケースです。一方の、徹底活用組は、40軒ほどの長期物件候補を、複数日に分けて見学したうえ、入居の際には、テレビの壁据え付けのため、担当者の方と、Best Buyへ買い物に行き、持参してもらったドリルで工事をお願いしていました。さらに、何故か、運転免許のRoad Testにまで同行してもらうという、厚顔ぶりでした。
次回は、一軒家・デュプレックス・アパートメントの違いについて、語りたいと思います。