【車掌の改札】ニューヨーク郊外からマンハッタンへの電車通勤②【エスカレーターの立ち位置】

前回に続き、ニューヨーク郊外からマンハッタンまでの、電車通勤について、語りたいと思います。今回は、日本とは勝手の違う、電車の運行方法について、述べたいと思います。

<参考記事>
【Harlem Line】ニューヨーク郊外からマンハッタンへの電車通勤①【New Haven Line】

まず、電車が発着するTrackについてです。NYのMetro Northは、比較的、定刻通り運行されるのは、嬉しい誤算だったのですが、いつもの時刻の電車が、いつもと同じTrackに来るとは限りません。

Grand Central駅のTrackは、Upper Level とLower Levelに分かれていて、それぞれ30本ほどのTrackがあるのですが、そのうち、どこに発着するかは、直前にならないと発表されず、駅の電光掲示板や、時刻表アプリで、確認する必要があります。帰宅の際の、電車の本数が込み合う時間帯には、出発10分前くらいまで、Trackが発表されない電車もあり、電光掲示板が更新されるや、沢山の人が、速足で、そのTrackに向かいます。日本の乗り換えの感覚で、我先にと走ると恥ずかしいので、両足を同時に空中に浮かせない程度に、速足で歩くことが重要です。

これは、Grand Centralのような大規模駅ではない、郊外の小規模駅でも、同様です。日本の感覚では、Trackが2本しかない駅で、日にちや時間によって、上り・下りが入れ替わることは、あり得ないのですが、こちらでは、頻繁にあります。電車の運行時間帯であっても、平気で、一方の線路の点検作業をしているため、このようなことが起こるのだと思います。

次に、切符の改札方法です。Metro Northの各駅には、いわゆる改札口はありません。切符や定期を購入し、電車に乗り込み、座っていると、そのうち、車掌が “Ticket, please!” と声を張り上げて、登場します。本当に、「ミッキーのドキドキ汽車旅行」に出てくる、ピートそっくりな車掌が登場し、切符をチェックするのです。たとえ寝ていても、さらに大きな声で、”TICKET!!”と言われ、起こされるハメになります。日本人であれば、だれしも、「自動改札を導入すべきでは?」と考えると思いますが、そこには、多分、大人の事情があるのだと思います。

さらに、僕が利用している郊外駅では、通勤時、いつも先頭車両に乗るのですが、毎日、停車位置が違うのにも、驚きました。さすがに、現地のアメリカ人も、これは想定していないようで、少し不満そうに、肩をすくめながら、停車位置まで歩いています。一度など、電車全体の半分ほどが、行き過ぎてしまい、バックで戻って来たこともありました。

最後に、駅などのエスカレーターにおける作法です。当地でも、急ぎの人のため、片方を開けて立つ習慣がありますが、右側に立って、左側を明ける、大阪方式が主流です。関東圏から赴任される方は注意してください。また、道を歩いていて、すれ違う時も、自らは、右側から通り抜けることが多いのも、日本と異なる点かもしれません。

さて、次回の生活カテゴリーの投稿では、NYのランニングや自転車事情について、語りたいと思います。

<次回記事>
【ニューヨーク】アメリカにおけるランニング事情【セントラルパーク】

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