【Harlem Line】ニューヨーク郊外からマンハッタンへの電車通勤①【New Haven Line】

今回は、少し趣向を変えて、ニューヨーク郊外に住む駐在員の、マンハッタンへの電車通勤について、語りたいと思います。

僕は、東京に住んでいた時、駅徒歩5分、乗車10分、駅直結ビル勤務、という恵まれた環境にいたので、何十分もかけて、郊外から通勤することには、否定的でした。ところが、NY郊外に限っていえば、Door to Doorで1時間程度の電車通勤は、苦痛どころか、楽しみの時間となりました。

NY郊外に住む場合、Grand Central 駅を起点とする、Metro Northという電車を使うのですが、Harlem Line、New Haven Line、Hudson Lineという3つの路線があります。駐在員は主に、Harlem LineまたはNew Haven Lineを使っていて、内陸側にあるタカホ、クレストウッド、スカースデールなどが青色のHarlem Line、海側のママロネック、ハリソン、ライなどが赤色のNew Haven Lineとなります。ドラマGossip Girlの一番最初のシーンで、主人公セリーナが赤色のNew Haven Lineでマンハッタンに戻って来て、Grand Central 駅に降り立つシーンが有名ですよね。

この、Metro Northの車両は、日本の通勤電車のように、横長のシートに沢山の人が座る形式ではなく、しっかりとした3列+2列シートの構成で、日本の特急列車や新幹線に近いイメージです。特に座席の指定はなく、空いている席に座る形式で、個々のシートは大ぶりで、非常に快適です。また、混雑時間帯の、発車時間ぎりぎりに乗り込まない限りは、座ることができ、例え、立ったとしても、他の人と接触する程の混雑とはならず、壁にもたれ掛かって、リラックスすることができます。

NY郊外からGrand Central駅までの乗車時間は、場所にもよるものの、僕の最寄り駅からは、急行で30分程度、各駅停車で50分弱です。僕は、朝の通勤時は、急行だと座れない場合もあるので、あえて、空いている各駅停車に乗ることが多いです。スマートフォンで、Financial Timesを読んだり、ブルームバーグVideoやアマゾン Prime Videoを見たりすると、あっという間に、Grand Central駅に到着する感覚で、逆に、急行だと、早く着き過ぎの感さえあります。

少し余談になりますが、Amazon Primeに付属するPrime Videoでは、沢山のプログラムを追加料金なしで見ることができ、僕のお気に入りは、ドラマ ”SUITS”とアニメ”SpongeBob”です。”SpongeBob”を楽しむ、大の大人も、どうかと思いますが。

最後に、電車の料金ですが、結構高いです。通勤時間帯は、”Peak”のチケットが必要で、片道13ドル弱、つまり、往復では3,000円近くするのです。WeeklyやMonthlyの定期もあり、月額の場合は、300ドル弱になります。米国勤務の場合、通勤費は別途支給されない場合が多いため、この300ドル弱は、毎月の自腹となります。

さて、次回は、電車の運行方法が、米国と日本でははかなり異なり、僕が戸惑った話をしたいと思います。

<次回記事>
【車掌の改札】ニューヨーク郊外からマンハッタンへの電車通勤②【エスカレーターの立ち位置】

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