【ニューヨーク】Long Beachでサーフィン②
さて、肝心の、Long Beachの波です。
Long Beachは、日本の千葉のように、いつ行ってもできる程のコンスタントさはないものの、僕が想像していたよりは、遥かに、サーフィンできる波がありました。
<参考記事>【ニューヨーク】Long Beachでサーフィン①
ずっと続く海岸線に、一定間隔で、海に突き出た石積みのJetty(突堤)があり、その周辺に比較的砂が付きやすく、サーフィン可能な波が立ちます。中でも、Long Beach BoulevardからLincoln Boulevardあたりが、もっともメジャーなスポットのようで、僕は、その近くに車を止めて、波の良さそうな場所に入りました。
春から秋にかけては、Long Beach Boulevardのあたりに、テントが立ち、毎週末、何らかのコンテストが行われているようです。そのテントの周りには、キッズたちも結構いて、地元のサーフコミュニティが出来上がっています。僕の想像以上に、上手なサーファーも多く、千葉の一般的なビーチブレークよりも、レベルが高いと感じる瞬間もあるほどです。また、少なくとも僕の感覚では、排他的な雰囲気を感じることもなく、こちらから、にこやかに話しかければ、サーフポイントの情報や、駐車場所など、進んで教えてくれるほどでした。
始めてLong Beachで入水して以降、しばらくの間、毎週末、まだ薄暗い時間から、この地に通うことになります。最初は、NYの地で、海に入って、波をつかまえるだけで、満足を得られたのですが、だんだんと贅沢になっていくようで、徐々に、Long Beachの難しい部分も、見えてくるようになりました。
まずは、波のブレイクが、潮位に大きく影響される点です。波情報Surflineでも、Ideal ConditionはLow Tideと紹介されているように、High Tide時は、ある程度うねりがある場合でさえ、ブレイクし辛くなります。僕のような、朝一専門サーファーの場合、High Tideが重なると、厳しい状況になります。
また、風に影響されやすく、カレントが強いことも、難しい部分です。NYは比較的風の強い地域で、強風により大きくコンディションを落としたり、強いカレントが生じることが、よくあります。波のサイズが上がった時、強いカレントの中、ピーキーな波にテイクオフするのに、僕は、相当、手こずりました。一方、ローカルは、その様なコンディションでも、良い場所をキープし、掘れた所から乗っていくのです。少し余談ですが、何人かの現地サーファーたちと、カレントの強さについて会話する中で、”Current”よりも、”Drift”という言葉の方が、一般的に使われていることに気付きました。
次回は、Long Beachの近くにある、Lido Beachの紹介をしたいと思います。
<次回記事>
【ニューヨーク】Lido Beachでサーフィン