【日本人週末補習校】アメリカNYにおける小学校と補習校・塾【SAPIX・早稲アカ・ena】
前回の生活カテゴリーの投稿では、米国NY郊外における、子供たちの小学校の学年の考え方と、入学のRegistrationについて、述べました。
<参考記事>
【学年カウント方法】アメリカNYにおける小学校の学年と入学申請Registration【必要書類の手配】
今回は、子供たちの教育の話の続きで、小学校と、補習校や塾の関係について、語りたいと思います。
NY郊外の場合、子供たちの小学校は、現地校または、日本人学校の選択肢がありますが、僕の廻りの駐在員を見ると、現地校に通学したうえで、日本人週末補習校や塾に行くとの組み合わせが、多いように感じます。
僕の場合も、同じ会社の人たちで、子供が日本人学校に行っている例を、ほとんど聞いたことがなかったことから、あまり迷うことなく、現地校を選びました。
現地校の場合、日本以上に、School Districtの権限が大きく、そのDistrictの税収が、教育の質に直結すると言っても、過言ではありません。”GREAT! Schools” というサイトでは、各学校のRatingや、人種構成などが、チェックできますが、NY郊外の、Hudson LineやNew Haven Line沿線の、日本人駐在員に人気の住宅地であれば、どこも素晴らしい学校と感じます。
どの学校でも、日本人が一定数いて、学校側も外国人の受け入れに慣れており、ENL (Englsih as a New Launguage) のクラスも充実しているので、特定の小学校へのこだわりが無ければ、居住する物件を先に決め、その地域の現地校に行けば、十分満足できると思います。
<参考記事>【駐在員が住む学区は大差なし】ニューヨーク郊外物件の選び方⑧【Great! SCHOOLSで小学校の学年をチェック】
数年で帰国することが前提の、駐在員の子供たちにとっては、現地校での学びに加えて、日本語力や、日本の教育課程に即した学力の向上が、非常に重要です。
NY郊外において、この機能を提供してくれるのが、日本人週末補習校です。現在は、コロナ禍の影響でオンライン授業となっているものの、通常は、日本人駐在員が多く住むハリソンにほど近い、 ”Port Chester Middle School” を、土曜日に借り切って、幼稚園から高校生までの、子供たちが学んでいます。
まるで、日本の学校が移転してきたかのような再現性で、「校長室」などの、即席の日本語の看板が設置され、図書室では日本語の本を借りることができ、季節ごとに、運動会などの日本のイベントも開催されます。先生も日本人で、多くの父母が、ボランティアとして活動していることから、当地において、まるで日本かと錯覚するほどです。
中には、日本から持参した、ランドセルで通学する子供もおり、僕が初めて、補習校を訪れた時、これほどの多くの日本人家族が、NY郊外に居住しているのかと、大変驚きました。幼稚園から小学校までは、駐在員の子供が多い印象ですが、中学生や高校生になると、英語を母国語とする日系の子供の比率が上がるようで、「補習校では英語禁止」との看板を見ることができます。
一方、帰国のタイミングが、子供の中学校や高校の入学と重なる可能性のある家族は、補習校ではなく、塾に通わせるケースも多いです。
当地においても、SAPIXや早稲田アカデミー、enaなどの、日本資本の学習塾が進出しています。駐在員の家庭では、子供が、未就学から小学校低学年の間に赴任し、小学校の高学年で帰任するケースが多く、当地で、日本の中学受験対策をするとの話を、よく聞きます。
有力中学校の帰国子女枠をめぐり、米国のみならず、世界各地の帰国子女との、熾烈な受験競争を勝ち抜くため、当地でも、日本同様、多くの子供たちが、塾で学んでいます。また、帰国子女の英語力の証明として、英検2級程度までは、取得すべきとの話も聞きます。
僕の場合は、子供が、日本で早稲アカに通い出し、毎週の宿題とテストに追われていたところ、米国赴任が決まり、「早稲アカに行かずに済む」と、とても喜んでいました。NYでも、早稲アカのみならず、SAPIXとenaまであるとは、とても言い出せず、結局、塾には行かせていません。
一方、よくできる子供を持つ、知り合いの中には、当地で、複数の塾を天秤に掛け、授業料の引き下げ交渉を行い、大幅なディスカウントを引き出したうえで、中学受験も成功させたとの、ツワモノもいます。塾側も、受験実績が重要なKPIになっており、優秀な子供を獲得したいと思っているはずなので、自信のある方は、是非、交渉にトライしてみてください。
さて、次回は、赴任時の、家具の発送や調達について、語りたいと思います。