【波情報Surfline】ニューヨークのサーフィン事情①【防寒ヘッドキャップ必須】

前回までは、僕がNYに降り立ってから、調子の良いサーフブレイクを探し出すまでの、紆余曲折を語りました。今回は、ニューヨークのサーフィン事情として、波情報や防寒について、僕の経験をもとに、語りたいと思います。

<参考記事>
【ニューヨーク】堤防に張り付くサーファーたち【日本】

まず、波情報ですが、当地では、”Surfline”というサービスが、圧倒的に支持されています。Surflineは、かつて、僕がカルフォルニアでサーフィンを始めた頃に前後して、始まった波情報サービスで、サブスクリプション型の課金サービスとして、現在は月8ドル程度となっています。

Surflineは、様々なサーフポイントをカバーしており、リアルタイムの情報として、波・潮・風の情報に加え、Web Cameraの映像、簡単なレポートがあります。また、週間の時間ごとでの、波予想や風予想、潮位情報もあるのですが、波・風予想は頻繁に内容が変わるため、話半分として捉えたほうが良さそうです。

波のRatingは10段階評価で、Flat/ Very poor/ Poor/ Poor to fair/ Fair/ Fair to good/ Good/ Very good/ Good to epic/ Epicとなり、”Poor to fair”が日本の波情報の30点くらいで、結構楽しめ、”Poor” であっても、何とかサーフィンできることが多いイメージです。一度、Lido Beachが”Epic” となっているのを発見したのですが、平日の昼間だったので、海に行くこともできず、指をくわえて、Web Cameraを眺めるのみでした。

日本の波情報との比較では、日本の方が遥かに、きめ細かいサービスを提供していると感じます。日本では、複数社の競合が存在し、サービス向上の環境が整っているためだと思いますが、特に、情報の更新頻度は、圧倒的です。Surflineは1日に2回程度の更新なのに対し、日本は、その3倍程度はある印象で、「夜明け前チェック」などは、スーパー朝一サーファーにとって、非常に有り難い情報である一方、どうやってチェックしているのか疑問に思ってしまうほどです。

また、波や風の将来予想でも、日本が圧倒しており、Surflineでは翌日の情報さえ覚束なく、週間予想になると、本当に参考情報としか捉えることができません。日本の波情報は本当に素晴らしいのですが、いつしか日本の家電産業が辿った道のように、過当競争の中で、過剰サービスとなり、企業の体力が奪われてしまうのではと、少し心配してしまいます。

次に、ニューヨークのサーファーの、防寒状況です。ニューヨークの冬は、摂氏0度に相当する華氏32度を下回ることも珍しくなく、加えて、強風が吹き続けることも多いのですが、それでも、波の良い日は、ビーチにサーファーたちが集まります。僕は、日本からセミドライやブーツ、グローブを持参していたものの、ヘッドキャップは持っていませんでした。秋口は、それほど寒さを感じず、十分耐えられると思ったのも束の間、11月に入ったころから、急激に水温が低下し、我慢の限界に達するようになりました。

たまらず、AmazonでHyperFlexという、New Jerseyのウエットスーツメーカーのヘッドキャップを、30ドルほどで購入しました。このメーカーの商品は、比較的リーズナブルで、品質も悪くなく、僕は、消耗していたブーツやグローブも、HyperFlexで新調しました。平均的な日本人であれば、ウエットスーツなどは、Mサイズになるのですが、ヘッドキャップはLサイズが、ぴったりとくる当たり、何か、海に入る前から、負けている気分になってしまいます。

ニューヨークの冬にサーフィンをする、物好きな方は、ヘッドキャップを忘れないで頂きたいのですが、不思議な事に、日本で良く目にする、「ドライ」を着用しているサーファーは、ほとんど見かけず、「ドライ」を持ち込めば、大きなアドバンテージになると感じました。

次回も、引き続き、ニューヨークのサーフィン事情について、語りたいと思います。

<次回記事>
【ロング vs. ショート】ニューヨークのサーフィン事情②【サーファーたちの属性】

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