不動産について思うこと

僕が不動産に興味を持ち始めたのは、新築マンションを自ら購入してからでした。

当時賃貸で住んでいた場所の近くに、マンションが建設されることを知り、購入に至りました。最初にモデルルームを訪問した際には、とりたてて興味がわかなかったものの、ある日の早朝、東京オリンピック決定のニュース速報を聞いて、突然マンションを買いたいとの気持ちが沸き起こり、契約しました。

それまでは、自分が住んでいる部屋の方角さえ気にしたことがない不動産オンチだったのが、いざ自分が当事者となると、持ち前のマニア心が芽生えてきました。間取りのみならず、天井高やスラブ厚などの構造を気にしたり、階数・方角による坪単価の歪みを気にしたり、デベロッパーの格を気にしたり、資産価値の維持を気にしたり。完成・引き渡しまでの間は、手付金放棄してでも契約解除すべきか等々、悶々とした日々を過ごしました。

入居後は、偶然の成り行きで、管理組合の理事長を務めることになり、今度は、管理の重要さ・大変さを知ることになりました。売主による2年間の無償補修期間に何をすべきか、10年間の瑕疵担保責任期間に何をすべきか、修繕積立金はどのようなスケジュールで積み立てるべきか。もちろん、騒音問題、駐車場・駐輪場問題等も管理組合マターです。

さらに、入居の約1年後、豪雨による水流がマンション内に侵入する事件が起き、売主・建設会社・設計会社・自治体との折衝を経験する羽目になりました。今でも、街を歩いていると、水がどのように流れて、どこにどの程度、雨水桝が設置されているのか等々、ついつい、水の気持ちになって観察してしまいます。

赴任にあたり、そのマンションを売却するか、賃貸するか迷った挙句、賃貸することとしました。翻って、NY郊外では、広大なYardのある一軒家を借りています。赴任者は、到着後、家族が来るまでの短い期間で、様々な準備をする必要がありますが、家を決めることは、最重要タスクの一つです。そもそも、冷暖房のシステム一つとっても、日本とは大きく異なっており、何を基準に家選びをすれば良いのか、途方に暮れることになります。

本ブログでは、僕の日米での不動産経験を踏まえて、僕の思いを語りたいと思います。

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