【ニューヨーク】Lido Beachでサーフィン
Long Beachに、何ヵ月か、週末ごとに通い続けたものの、特に、僕のような週末・朝一サーファーには難しい部分があることは、前回お伝えした通りです。
<参考記事>
【ニューヨーク】Long Beachでサーフィン②
別のポイントも見てみようと考えた時、最初の候補となったのが、Long Beachから車で10分ほど東に移動した、Lido Beachです。いずれのビーチも、NYCクイーンズから最東端のモントークまで、200キロの海岸線が東西に延々と続くLong Islandの一部という意味では、 ほぼ同じビーチと言っても過言ではないと思います。JFK空港に降り立つ飛行機の窓から、Long Islandを眺めると、本当に、延々と海岸線が続いていることに、驚きます。
非常に近い距離にある、この二つのビーチですが、大きな違いは、Lido Beachには、Jetty(突堤)がない点です。そのため、長く広がるビーチの中から、その時々で、砂付きの良さそうなところを探して、サーフィンすることになります。また、Lido Beachには、専用の駐車場が整備されており、海水浴のハイシーズン以外は駐車無料なものの、ゲートは7時にならないと開きません。これは、朝一サーファーには、つらい点で、僕は、朝一でLong Beachに入った後、波が良さそうなら、ウエットスーツのままLido Beachに移動して、軽く2ラウンド目を楽しむ、との使い方をしていました。
さて、Lido Beachの波ですが、Long Beachより、更にクセがある印象を受けました。Low TideがIdeal Conditionなのは、Long Beach同様ですが、Jettyがない分、比較的、深めの地形となっており、結構サイズがある時でも、かなり岸よりでブレイクします。沖から、もりもりと盛り上がるうねりを引き寄せて、岸に近いところでテイクオフするのは、結構なスリルを感じます。
また、サイズが上がった時の、カレントの強さもLong Beach同様です。さらに、僕がLido Beachに通い出したのは、秋から、もう冬に入った頃だったので、NYの寒さの洗礼も受けながらの、サーフィンになりました。カレントの強い海の中で、オフショアの風に煽られ、岸よりでブレイクする頭半の波に、寒さに凍えた僕が苦戦するのを尻目に、ヘッドキャップをかぶったフル装備の現地サーファーたちは、平気で、掘れたところからテイクオフし、時には、バレルをつかまえます。
さらに、僕に追い打ちをかけたのは、サーフィン後の駐車場での着替えです。反省点だらけのサーフィンに、自己嫌悪におちいる中、氷点下の気温と、強く吹き付ける風が、心と体の体感温度を更に引き下げます。「これは修行だ」と、自分の言い聞かせ、ビーチを後にする、つらい日々が続きました。この頃に、家でウエットスーツに着替えて、車でビーチに向かい、ウエットスーツのままで帰って、そのままシャワーを浴びるという技を、習得しました。
次回は、今では、僕のホームブレイクとなった、Rock Away Beachについて、語りたいと思います。