【冷暖房の方法】ニューヨーク郊外物件の選び方④【ペアガラス必須】

前回は、一軒家やデュプレックス、アパートメントの違いについて述べましたが、今回は、主に、一軒家の設備について、語りたいと思います。

<参考記事>【一軒家・デュプレックス】ニューヨーク郊外物件の選び方③【アパートメント】

まず初めに、日本と大きく違うのが、冷暖房の方法で、物件案内のチラシを見た時に、最初にチェックすべ項目の一つです。日本のように、いわゆる「エアコン」を壁に設置する方法ではなく、”Heat” と ”A/C” が、それぞれ別系統となっています。

冬場の”Heat” は、温めたお湯を、家中に張り巡らされたパイプで循環する方式が主流で、GasとOil、二つの給湯方法があります。Gasであれば、パイプラインを通して供給されるため、特段ケアする必要はありませんが、Oilの場合は、定期的に、地中タンクに補給する必要があり、若干面倒となるようです。

また、夏場の ”A/C” は、まれに、日本と同様のエアコンが設置されている家もありますが、大部分は、「セントラル」または ”Window Unit” になります。「セントラル」とは、家全体または各階ごとに、一括空調されるシステムで、”Window Unit” とは、各部屋ごとの窓に、取り外し式の冷房ユニットを取り付ける方式です。当然、セントラルの方が望ましいのですが、知人の家は、吹き出し口が、壁の下部にあり、「冷たい空気が足元に溜まるばかり」との愚痴を聞きましたので、念の為、吹き出し口が上部についているか、確認することをお勧めします。

僕の家は、”Heat” はガスで、特段不自由していないものの、”A/C” はWindow Unitなので、季節の変わり目に、冷房ユニットを着脱する必要があります。この点、僕は、「Window Unit 着脱は大家の仕事」と賃貸借契約に入れており、毎年、春と秋に、大家がやって来て、世間話をしながら、各部屋のUnitを着脱するのが、年間行事になっています。もっとも、Window Unitは結構うるさいので、あまり活用しておらず、天井に据え付けられているシーリングファンや、古典的な扇風機が、より活躍しています。

冷暖房のついでに、光熱費についても、述べたいと思います。僕の家では、電気・ガス・水道あわせて、一番費用がかさむ冬のピーク月で500ドル程度、少ない月は200ドル程度になります。まわりの知人に聞いても、これが、一般的な水準のようですが、中には冬場1,000ドルオーバーというケースもあります。

これは、広い一軒家で、窓が「ペアガラス(二重窓)」になっていないため、断熱効果が著しく悪いためです。日本でも、比較的新しい家は、「ペアガラス」が常識になっていますが、当地の築数十年の家でも、リフォームで「ペアガラス」を導入している家が大部分です。物件探しの際には、念の為、「ペアガラス」仕様となっているか、確認してください。

冷暖房について語るのが、思いのほか、長くなってしまいましたので、次回も引き続き、物件の設備について、述べたいと思います。

<次回記事>
【地下室とガレージ】ニューヨーク郊外物件の選び方⑤【LINEアルバムの活用】

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