【駐在員】ニューヨーク州の自動車運転免許取得①【配偶者】

米国赴任した後、生活基盤を確立するため、Social Security Numberや銀行口座開設から始まり、家の契約手続き、子供の学校手続きなど、様々なハードルがあります。中でも、運転免許取得は、面倒で時間の掛かる作業です。

NY州の免許取得手続きは、他の州より加重されており、Learner’s Permit取得・5時間講習受講・Road Testの、3つのステップからなります。駐在員本人のみならず、配偶者も含めて、この3ステップを終了し、運転免許証を取得することで、やっと、当地での生活基盤が確立するのです。

最初のステップ、Learner’s Permit(仮免)取得では、特に予約もなく、DMVに行って、筆記試験を受けます。試験自体は、非常に簡単なもので、ニューヨーク便利帳の予想問題に事前に目を通しておけば、逆に、落ちるのが難しいくらいです。ただし、試験以外には、何点か留意点があります。

まず、免許取得の対象者であることを証明するため、いくつかの書類を持って行く必要があります。DMVのHPを見て、一定の条件を充足する書類を持ち込むのですが、書類チェックの厳しさは、窓口担当者によって、かなりバラツキがある印象です。僕たち日本人は、パスポートとビザに加えて、米国出入国記録I-94を、入国管理局のHPからプリントアウトして持参した方が無難です。僕の妻は、これで大変な思いをしましたので。

次に、どのDMVに行くかも重要です。僕は、ローワーマンハッタンのDMVに行き、順調だったのですが、妻は、すでにWestchesterに住んでいたので、近場のヨンカースに行き、これが大失敗でした。非常に混雑している上に、身なりの良くない人も多く、テスト終了後、3時間待たされ、やっと終わると思ったら、「I-94が無いから、隣の図書館でプリントアウトして来て」と言われたそうです。その日は、子供の迎えがあり、タイムオーバーとなり、次のチャレンジでは、I-94は持参したものの、システムダウンで手続き進まずタイムオーバー、3度目の正直で、やっとLearner’s Permitを手にすることができました。

さらに、Real ID問題があります。2020年10月以降、国内線フライトに乗る際、免許証が「Real ID」となっていないと、別途、パスポートをIDとして提示する必要があります。「Real ID」とは言っても、見た目は、右肩に星マークがついた免許証でしかないのですが、DMV窓口で、何も言わないと、普通の免許証として申請されます。筆記テストを受け、最後に支払いをする際に、「Real ID」が欲しい旨、しっかりと伝えましょう。ただし、僕の妻は、その旨伝えたところ、「外国人はグリーンカードがないと不可」とあっさり言われたそうなので、やはり、窓口の担当者次第の運のようです。

次は、後半の2つのステップ、5時間講習とRoad Testについて、語ります。

<次回記事>
【駐在員】ニューヨーク州の自動車運転免許取得②【配偶者】

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