【駐在員】ニューヨーク州の自動車運転免許取得②【配偶者】

前回は、NY州の免許取得手続きのうち、Learner’s Permitについて述べましたが、今回は、残りの5時間講習とRoad Testです。

<参考記事>【駐在員】ニューヨーク州の自動車運転免許取得①【配偶者】

駐在員や、その帯同者として、米国に赴任する場合、国際免許証を取得していると思います。ところが、旅行者ではなく、米国の居住者として合法的に運転するためには、米国到着後、速やかにLearner’s Permitを取得する必要があります。その上で、残りの2つのステップを、国際免許失効前に終了することが重要です。

5時間講習は、NY州特有の制度のようで、認可を受けた自動車学校で、講義を丸1日受講する必要があります。日本人向けには、Fuji Driving Schoolという学校が有名で、事前予約した上で、日本語での講習が可能です。T先生という、すでに70台中盤の名物講師がいて、時には生徒をイジりながら、延々としゃべり続けます。金メダリストの荒川静香がどうとか、関係なさそうな話も多いものの、Road Testでは、試験官により合格率が異なること、「赤毛のジェニファー」なる恐怖の試験官がいることも教えてもらいました。兎に角、5時間しゃべり続けるパワーには感服するばかりです。

5時間講習を終えると、DMVのHPからRoad Testを予約します。試験にあたり、悩ましいことは、決して安くはない自動車学校の路上講習・試験同行を申し込むか、との点です。また、Road Testは、主に平日に行われ、免許所持者の同行が必要となるため、自動者学校の同行を頼まないのであれば、配偶者・友人等の同行者のスケジュールを合わせる必要があります。

結局、僕自身は、自動車学校の、当日直前講習・試験同行を利用しましたが、その後に受験した妻は、そのノウハウを教えた上で、YouTubeの関連動画でイメージを膨らませ、僕が当日同行することとし、2人とも、無事合格することが出来ました。

いずれも、White Plainsでの受験でしたが、妻の時は、女性試験官でした。妻は、あれこそ「赤毛のジェニファー」だと、恐れおののいていました。僕からは、いたって普通の金髪女性にしか見えなかったのですが。結果的には、曲がる場所やタイミングを、身振り手振りで教えてくれる、やさしい試験官だったそうで、戻って来た時には、”Congratulations!!” と満面の笑みで、僕に伝えてくれました。

今となっては、「赤毛のジェニファー」は、自動車学校が作り出した、想像上のモンスターとさえ思えてしまいますが、やはり、米国は、現場の担当者次第で答えが変わってしまう国なので、僕たちは、ただ単に、運が良かっただけかも知れません。

日本人に米国でサービスを提供してくれる人や会社は、新規参入も少なく、年々、高齢化が進んでいるように感じます。自動車学校も、その例に漏れず、高齢化が進んでおり、僕たち駐在員がいつまで、日本語環境で講習を受けられる時代が続くのか、とても危惧します。毎年、新たに派遣されてくる駐在員とその家族のためにも、これからも、是非、頑張って貰いたいとの思いでいっぱいです。

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